防災を取り入れたちょっといい暮らし方をご提案!
楽しい気持ちをそなえる 防災ライフプランナー水口綾香です♪
さる1月11日、冬の体育館に宿泊してまいりました♪
友人も参加しているイベントだったので、「参加者として」宿泊体験に参加してきました♪
そして、せっかく泊まるなら色々試したいのですが…と主催者様に相談しましたら、いろいろ試させていただけることに♪主催者のボラギャング様ありがとうございました!!
というわけで、合同容器様におかりした段ボールベッドと、その他いろいろ試してみたいものをもって体育館に宿泊してまいりました。
参加者は私だけではなく、小学生を含めた地域の方が40名宿泊しました。
他の方も泊まるのに、いろいろと試させていただき本当にありがとうございます!!
もちろん、今回試したものは会場でご一緒させていただいた他の参加者様にも主催者様にも試していただきました^^
体育館で試してきたもの
まずは何を持っていったかご紹介します。
①90Lのビニール袋に3日分の新聞紙をまるめて詰めた即席クッション
②段ボール1枚
③キャンプ用アルミマット
④100円均一パズルマット(厚さ5㎜)
⑤防災用エアマット
⑥100円均一アルミシート(厚さ1㎜)
⑦アイリスオーヤマ エアーベッド
これらのアイテムを、体育館内の気温10度、床の温度10度の中で試してきました。
試してみた結果
本当は表面温度を測定したかったのですが、温度計が正しく表示されなかったので、体感をお伝えします。
①90Lのビニール袋に3日分の新聞紙をまるめて詰めた即席クッション>②段ボール1枚
即席クッションの方が温かかったです。段ボールが複数枚ない、足りない、でも新聞紙はある!という時は、この即席クッションを複数つなげて簡易ベッドを作ってもいいかなと思いました。
会場にいた方からは中にカイロを入れるアイデアが出ました!
やっぱり大勢で試すと可能性が広がります!
つぶれてきたら温かさが減るので、また新聞紙をふんわりさせると復活します。
ガサガサ音が鳴りますが、冷たい床に直接座るよりうんと良かったです。
②段ボールは広げてしまうと寒い
段ボールは断熱効果が高いイメージですが、つぶして広げてしまうと、今回試した中では1~2を争う程!床の固さと冷たさを感じました。数枚重ねたらもう少しいいかもしれないです。
立体にした方が段ボールは温かいですね。
③キャンプ用銀マットは一番快適
今回試した7つのうち、一番快適だったのがこの銀マットでした。
さすがキャンプ用品です。
ですが、この商品、ロールしておくとかさばります。。。
これをもって避難するイメージがわきません。2次持ち出し、3次持ち出しに有効かと思います。
触った瞬間はヒヤッとしますが、しばらくするとアルミが体温を反射してほんのり温かく感じました。
④100円均一パズルマットは触った時のひんやり感がしない
これは赤ちゃんとお母さんのための授乳室を考えた時に、何があったら授乳の準備などの時に赤ちゃんを安心しておろせるだろうかと考えて持ってきました。
触った瞬間の体感は③キャンプ用銀マットより④100円均一パズルマットの方がひんやり感が少なかったです!
赤ちゃんは背中にセンサーがあるのではないかと子どもが小さいうちはよく思いました。
せっかく寝かせてもおろした瞬間に泣いちゃうんですよね……^^;
アルミが表面にあると、金属なので触った瞬間ヒヤッとします。
パズルマットの方が触った瞬間のヒヤッと感が少なくて赤ちゃんの背中センサーにも優しいのではないかと思いました。
という事はあかちゃんのお母さんにも優しそうです!
子ども用の商品はこういう時にも子どもに優しいんだなと改めて思いました。
但しかさばるので、2次持ち出しや3次持ち出し向けです。
⑤防災用エアマットは底つき感なし!意外と丈夫!
今回試した中で、③銀マットの次に快適でした!体育館の床を全く感じず、腰が沈んでいたくなることもなかったです。厚みも5㎝程あったので床の冷たさもそんなに感じませんでした。
空気を入れて端を折り返すと枕ができます。枕が意外と寝心地を左右するので、この枕は良かったです!
商品レビューを見ると空気が抜けたと書かれているものもありましたが、この時試したエアマットは空気が抜けることはありませんでした。
それどころか、会場にいた小学生が飛び乗っても振り回しても大丈夫!!
子ども達の元気を受け止めていました^^
本当に、これは他の方も一緒に体験してくださるからこそわかる事!!
空気を入れる前はA5ノートよりも一回り大きいぐらいのサイズ感です。リュックにいれられるなと思いました。
⑥100円均一アルミシート(厚さ1㎜)
これは…床に敷いても床の温度がダイレクトに伝わってきて一番寒かったです。
一番断熱層が薄いから、やっぱりなというところもあります。
アルミは輻射熱を反射してくれますが、直接触れ合っている物質間の熱は反射しないで伝えます。
なので、アルミシートだけの場合、
床の冷たさ>>>アルミが反射する熱
なので、床の冷たさの方が勝ってしまいます。
床に必要なのは遮熱の前に断熱。空気の層が必要になります。
このような薄いアルミシートの場合は、床に敷かずに体に羽織るか、窓にはるのがオススメです。
⑦アイリスオーヤマ エアーベッド
お値段もお手頃で厚みが22㎝ほどあるので、断熱効果が高いんじゃないかと持っていってみました。
確かに床に着く感じも床の冷たさも感じないんですが、揺れます。
地震で避難しているようなときは、地震酔いをひどくしそうです。
腰が沈むので腰痛の方には向かないと思われます。
しかし、です。
この揺れるというのが体育館にいた子ども達に大人気でした!!
飛び乗ったり、数人でのったり♪
ふわふわバルーン…とまではいきませんが、子ども達の有り余った体力を受け止めていました。
みんな楽しそうでした^^
この上ならはねても体育館の床を鳴らさない。
揺れるという要素が、キッズスペースに向いているかも!と思います。
やっぱり、大勢の人と自由に試すと見えてくることがありますね!
段ボールベッドも試しました
一緒に組み立ててもらい、組み立てやすい工夫がされているところから体験していただきました。
組み立て終わった後に下にある段ボールにモノがしまえる仕組みには
「スゴイ!」と歓声もあがりました!
実際に寝てみると床で寝るのとの差がよくわかります!!
ヒートパックも試しましたよ♪
知らなければ検索もできないですからね♪
避難持ち出し袋にいれるなら
避難する際は、背負って逃げられることが求められます。
大きすぎるもの、重たいものをもっては身動きが取れなくなることもあります。
大きすぎるものや重たいものは、車に積んだり2次持ち出し、3次持ち出しとして分けてください。
なので、私が自分の持ち出しリュックにいれるとしたら、この中なら⑤を選びます。
最後に
実際に体育館でどれだけ冷えるか、どれだけ床が固いか、自由に試せる機会があったら
もっと自分に合った備えを考えやすくなるのではないかと考えています。
防災用品には一度広げてしまうと元の大きさに戻すことが難しくて、携帯性を損ねてしまうものもあります。
そういう商品って、買ったら試さずにしまってしまいますよね^^;
そういうモノこそ、「本当にこれが必要なの?」「本当にこれで温かいの?」とモヤモヤするのではないでしょうか。
そういうモノこそ、試さずに備えろと言われても気が進まないのではないでしょうか?
私は自分の命を預けることになるグッズ選びは、納得するまで試せる環境が必要だと考えます。
なので!
学校の施設管理者である校長先生や、体育館で宿泊訓練を実施している町内会の会長様。
ぜひ児童や生徒、地域の方と一緒に体験しませんか?
机上で考えるより、大勢で体験したほうが分かることもあります!!
余談
ポンプを忘れてエアマットを肺活量で膨らますことに(笑)
防災士で社会福祉士でラジオパーソナリティの角田広佑さん(右)
手伝っていただき本当にありがとうございました!!
お読みいただきありがとうございました♪