冬の避難に寝袋はいるのか?

防災を取り入れたちょっといい暮らし方をご提案!

楽しい気持ちをそなえる 防災ライフプランナー水口綾香です

11月に入り冬が近づいてきたと感じますね。

寒くなってくると冬の備えが気になります。

最近「避難 寝袋」のワードで検索してこのHPに来てくださる方がいるので

冬の避難持ち出し袋に寝袋がいるかどうかをお話しします。

目次

冬の室内で寝る時、寝具は何を使っていますか?

まず、避難が必要な状況ですからライフラインが止まっている事が想定されます。

また、今止まっていなくても今後とまる可能性が非常に高い状態だと思われます。

という事は、避難した先は普段お過ごしのお部屋よりもうんと寒い可能性が高いです。

また、すぐに避難所に入れるとは限らず、避難場所と呼ばれる場所で過ごす場合もあります。

その際に自分の体温をちゃんと維持することが出来るかどうかを考えてみてください。

その普段より寒い場所で、いつも冬に使用している寝具より少ない装備で眠ることが出来るでしょうか?

普段お使いの寝具以上の対策が必要になりますよね。

でも、備えたほうがいいか迷うんです。

「避難所にいったらなんとかしてもらえるでしょ?」

「いつ来るかわからない災害のために寝袋にお金かけなきゃいけないのかな」

そんな気持ちがありませんか?

私も以前そう思っていました。だから、確かめてみました。

自宅の災害リスクを確認しよう

まず、自分の家が災害が発生しても在宅避難できる環境かどうか確認してみましょう。

・地震に耐えられる耐震強度がある建物にすんでいる。

・地震に耐えられるように家具の転倒対策や落下対策をしている。

・津波の想定エリアではない。

・洪水による浸水想定エリアではない。

・土砂災害のリスクがない。(危険指定地域でなくても裏が斜面ならリスクがありますよ)

・液状化のリスクが低い。

・ライフラインや物流が止まっても1週間以上過ごせる備蓄を備えている。

これらの災害リスクが低く、備えができていれば、災害発生時も在宅避難できる可能性が高くなります。

(これらの災害リスクがなくても、近隣で火災が発生したら避難が必要です。)

逆に一つでも当てはまるなら、避難の可能性はあります。

何も対策していなければ、それだけ避難する可能性は高まりますよ。避難の準備が必要です。

 

ちなみに、そもそも災害が発生しないと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、世界で発生するM6.0 以上の地震の20%は日本周辺で発生しています。

また日本は台風の通り道で、海に囲まれた島国です。

多くの災害が想定される場所なので、日本中どこにいても災害に合うリスクはあります。

住んでいる自治体の備蓄を確認しよう

お住いの自治体が住民の避難のために何を備えているか知っていますか?

知らない場合はお住いの自治体に確認してみましょう。

(ちなみに私が住んでいる札幌市はHPに備蓄リストを公開して下さっています。)

そこで、備蓄に毛布や寝袋はありますか?

自治体に寝袋や毛布があった場合、その数は自分の手元に配られるほど十分ありますか?

自治体になんとかしてもらえるかどうかは、自治体備蓄数を確認してみれば明らかになりますよ。

なかった場合は自分で持っていく必要があります。

そう、避難所に行ったけど毛布も寝袋ももらえない場合だってあるのです。

毛布や寝袋をはじめ、自治体で備えている備蓄は、着の身着のままで避難を余儀なくされた方を想定した量である場合が多いです。寝袋や毛布以外も、基本は自分で持参すると思ってください。

冬の避難に寝袋はいるのか?

自分で備える必要性はわかったけれども、普段キャンプに行かない人にとっては寝袋を買うかどうかはとても迷いますね。

避難持ち出し袋に入っているアルミシートでなんとかならないかなぁ。

と思う方も多いのではないでしょうか。

アルミシート(エマージェンシーシート)は一度使うと元の大きさに収納することが難しいものが多く、なかなか試したことがない方が多いと思いますが、ガサガサと大きな音がします。

音が静かな仕様になっているシートでなければ、おそらく音が気になって眠れないです。

(フフジカンの講座では時間があればアルミシート3種類を試してもらっています。試したい方はお声掛けください。)

また、寒い環境で使用する際は、体温が逃げないように体に巻き付けてしまわないように、羽織るように使ってください。または下に敷く、窓に貼る等断熱につかってください。

隙間なく巻き付けて寝てしまうと、汗で結露してベタベタに濡れます。そのまま一番気温が低い明け方を迎えると低体温症の恐れがあります。

羽織るようにして使う場合、隙間ができます。隙間からは冷気が入ります。

気温が17℃を下回ると低体温症のリスクが高まると言われています。回力や年齢によって差はありますが、その後すぐに救助されて温かい環境に移れるとは限らないのが災害時です。

ギリギリ命をつなぐ備えでは災害関連死といって助かった命をさらに危険にさらす可能性があります。

災害関連死のリスクを減らすためには、しっかり眠る事、トイレを我慢しない事、心にも体にも栄養を取る事が必要です。

低体温症のリスクがある中では、しっかり眠ることはできません。

災害時は甘くないからこそ、備えが必要です。

結論、寒冷地では特に!寝袋は必要です。

ではどんな寝袋がいいか

季節に合わせた寝袋があるといいです。

季節に合わない寝袋で何とかならないかどうか、昨年真冬の体育館で試してみました。

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年齢や体力、体調によって左右されますが、何とかなる程度の備えで最初の1日低体温症を免れたとしても、体力が低下した状態で2日目3日目が乗り越えられるとは限りません。

北海道の冬はやっぱり厳しい。

しっかりと備えましょうね♪

 

在宅避難の時の暖房の備えについてはコラムで書かせていただきましたのでそちらを参照していただけると嬉しです。

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冬の備え講座、用意したいな。

今年も真冬の体育館、試しに行きたいなぁ。

 

お読みいただきありがとうございます♪

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この記事を書いた人

「楽しい気持ちを備える」をモットーに防災の馴染んだ暮らしを楽しんでいる男の子2人のママ。甘いものが好き♪

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