新生活応援企画!一人暮らしを始める我が子に贈る防災備蓄例①

防災を取り入れたちょっといい暮らし方をご提案!

楽しい気持ちをそなえる 防災ライフプランナー水口綾香です

まもなく大学の合格発表のシーズンですね。

受験生の皆様、そして応援してきたご両親の皆様は、春からの新生活に向けてアレコレと準備や手続きが忙しくなってくることと思います。

しかし、そんな時こそ、防災の意識を持ってほしいのです。

なぜなら、月々の仕送りを考えると家賃はできれば抑えたいのが親の本音だと思いますが、家賃の安い物件の中には災害リスクの高い土地である場合があるから。また、全国の大学周辺の学生街や学生寮にはまだまだ1981年の建築基準法以前に建てられた耐震性の低い建物が残っていて、それゆえ家賃が安い場合があるからです。

熊本地震では学生寮が土砂災害に襲われ、若い命が失われたことはまだ記憶に新しいこととおもいます。

同じことは繰り返さない。

そのために今日は、春から新生活を始めるお子様をもつご両親に向けて防災備蓄をお伝えしたいと思います。

目次

最初の備えは部屋探しから

新生活準備にあたり、お部屋探しは最初の課題ではないでしょうか。

大学までの通学時間に電車の乗り換え、周辺の治安にスーパー・コンビニ・病院の有無、日当たりから和室/洋室などのお子様の希望等、考慮しなければならないことが山ほどありますね。

なかなか災害リスクまでチェックが及ばないこともあるかと思いますが、万が一災害が発生した時にはお部屋そのものが危険な場所の場合お子様の命に関わりますので、忘れないでいただきたいです。

1.内見前にハザードマップをチェック

先に地図を見て土地の災害リスクを確認しましょう。

津波の浸水地域、地震の想定、洪水の想定、土砂災害の想定、液状化の想定、木造住宅密集地など確認するリスクは多岐にわたります。自治体の発行するハザードマップを確認しましょう。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト 重ねるハザードマップ

こちらでは全国の洪水・土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示できます。

また地形から、川のカーブの外側、低地、急傾斜地、埋め立て地なども避けたいところです。

2.内見の時に周辺の地形をチェック

住む建物の住所がわかれば

住宅地盤の専門医 地盤ネットの地盤カルテ

こちらでその土地のリスクが無料で確認できますよ。

また、周辺を歩いて確認してみてください。

・坂を下って向かう部屋→周辺より低地。大雨の時に浸水するリスクあり。
・ブロック塀→地震でくずれる恐れあり。
・部屋の裏が坂→土砂災害の危険あり。
・入り組んだ路地→地震の時に避難経路がなくなり救助も届きにくくなる危険あり。
・古くさびついたアーケード→地震で崩れる恐れあり。
・老朽化した建物→地震で崩れる恐れあり。

そんな時間もないときは、移動中にタクシーの運転手さんに周辺地域で過去にあった被害を聞いてみてください。

町中を知り尽くしているベテランドライバーさんは街のリスクにも詳しいです。

かく言う私も転勤で引っ越しをするとき、タクシーの運転手さんに埋め立て地との境目の道路を教えてもらったおかげで、東日本大震災の時に液状化エリアに住まずにすみました。

備えるのは

今回は1人暮らし向けに1週間分の防災備蓄を備えていきます。

防災備蓄とは、災害時に自宅で避難生活を送るときに必要な備蓄です。

避難持ち出し袋は災害時に避難するときに使うものですので、今回の防災備蓄とは別に備えて下さい。

また、新生活を始めるにあたり日用品として購入するもので災害時も使えるもの、例えばサランラップや救急用品は入っていません。そちらについても別途ご用意ください。

つまり今回揃えるのは、災害がおこったら命綱になるけど、災害が起こらない限り大学生活中にさわらないモノです。

そしてどれぐらい自炊するかわからない状況で備えるので、今回は7日分の食事をすべて長期保存食で備えています。

これは準備するときに一番お金がかかりますが、防災のために買い替えることが5年間発生しません。

そのためお子様が買い足す手間がないです。大学生活が終わり引越しで調理器具を片づけ冷蔵庫の電源を切る時に食べて消費し、新しいものに入れ替えてください。初めから大学院に進学予定があったり医大など6年通うことがわかっている場合は、6年以上保存できるもので揃えるか、途中で入れ替える事になります。

備えは間取りや家具によっても変わる!条件をご確認ください。

これからお見せしていく備えは、かなり限定的な事例です。

備えは100人いたら100通り!全国民にむけた備蓄ではございません。

見ていただいたらわかると思います。

ハイ!

大きな震災が起こっても自分に向かって転倒してきにくい収納にベッド下収納があります。

今回はベッド下収納に1人分の1週間の防災備蓄を準備していきます。

ですので、ベッドを使わない場合はこの収納ではなくなります。

そして、ベッド下から引っ張って出すので、床に物置きしないで何もない状態を保てるお子様に向いています。

また、部屋数が多く収納が家のあちこちにある場合も当てはまりません。

収納場所が限られる一人暮らしの間取りの場合の1例です。中身も収納もお子様に合わせてより良い方法に応用してください。

このままの事例を採用する場合のチェックリストです。

☑初めての一人暮らしで自炊が続くかどうかわからない、またはあまり自炊しない。

☑ワンルーム、1K、1DKなど間取りから見ても収納が少ない。

☑非常持ち出し袋は別途用意する。

☑サランラップや応急処置など新生活で揃える日用品は別途用意する。

☑部屋の床をキレイに保つことができる。

☑ベッドを使用する。

☑パンや麺よりご飯派

チェックが一つでも当てはまらない場合は、お子様にあわせて応用してください。

応用の仕方がわからない場合は防災備蓄収納2級プランナー認定講座をご受講されることをオススメします。

 

長くなってきたので次に続きます。

お読みいただきありがとうございます。

 

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この記事を書いた人

「楽しい気持ちを備える」をモットーに防災の馴染んだ暮らしを楽しんでいる男の子2人のママ。甘いものが好き♪

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