厳冬期災害演習2019 1日目

防災を活かしたちょっといい暮らしをご提案♪

防災ライフプランナー 水口綾香です!

 

参加してきました!厳冬期災害演習!

本日は1日目のレポートです。

今年のテーマはTKB+W

避難所・避難生活学会が避難所の改善点として挙げているT(トイレ)K(キッチン)B(ベッド)

そこに寒冷地かつ厳冬期ならではのW(ウォーム)が今年度のテーマでした。

テーマに沿って演習がすすみます。

厳冬期トイレ展開演習

TKBの最初はトイレ!避難所を運営する立場になって使用のルール決めを行いました。

まず会場で使えたトイレは3種類ありました。

1.コンテナトイレ

これは胆振東部地震の時にむかわ町や安平町、札幌市に配備されたコンテナトイレ。

内部はこんな感じです。

暖房もついてる水洗トイレで、コンテナ1台に

男性  2室  小2つ

障害者用&ベビーベッド付きトイレ 1室

女性トイレ3室

でした。

避難所で一番温かい場所をトイレに。ということでした。

トイレを控えないためにも大切なことです!

2.仮設トイレ

こちらはよくある仮設トイレですが、こちらも不凍液で水洗です。

和式から洋式に変えることも選べましたが話し合いの末和式のままになりました。

誰かが触った便座に触らなければならないのがイヤ!という意見があり

便座に触れる必要のない和式を1つ残しておくという結論になりました。

3.携帯トイレ

今回使用したのはサニタクリーンというシート一体型のものです。

これを下水管が破損して使えない想定で会場内の水洗トイレに設置をしていきます。

ルール決め

誰でも使うトイレを、いち早く誰でも使えるルールを決めて、それを周知する準備をする。

会場にいるのは全員防災職とはいえ、初対面の方が集まって設営する難しさがわかりました。

欲を言えば、全員で避難所における優先順位を確認したうえで、優先されなかった意見に対してどう対応策をとるか、まで話し合いができたら良かったかなと思います。

でもそこにこだわらず、問題が出たらその都度解決しようと割り切って設置に移れた事で、時間内に設置を終わらせられたのは実践的で良かったと感じました。

それにしても携帯トイレトレーニング、やっててよかった♪♪

携帯トイレトレーニングを受けたい人はお声掛けください♪

●厳冬期屋内避難所設営・体験演習

真冬の体育館を堪能しました。この時すでに日没後、体育館は真っ暗です。

まずは上靴を脱いで床の冷たさを味わいます。

1分でも厳しいです。寒いではなくて痛いです。

続いて毛布だけで雑魚寝。

スキーウエア+薄手長袖ダウン+ダウンベスト+Vネックニット+ヒートテックで挑みました。

が、惨敗です。床から急速に冷やされて5分寝るのが苦痛です。

大人はもちろん、お子様や高齢者は不可能です。無理です。

ここで体育館横で投光車1台がきました。

外から体育館内を照らしているのにこの明るさ。

暗くないというだけで安心します。

同じ装備で寝袋に入ってみました。

いける!これは大丈夫!

使った寝袋は先日ブログであげたものです。⇒詳しくはこちら

寝袋の最安値に挑戦してみましたが、2重にすることと、服装もフル装備で寝る事、使い捨てカイロも併用すればギリギリ過ごせそうです。

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寒さの感じ方はひとそれぞれです。体形、体格によってもきっと違うと思います。

当日の私の体形は、BMI=22、筋肉量39.5kg、基礎代謝量1240calでした。

女性の方には比較になるでしょうか?

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ちなみに会場に来ていた札幌市危機対策室の方に、札幌市の避難所にある寝袋と毛布を試させていただきました。

なにこの寝袋!!肩のところ、冷気を防ぐように毛布がついてる!

温かいし寝心地もめっちゃフワフワですけど!!

専門家に指導を受けながら一つ一つ選んでいるそうで、なんと底にはエアウィーブ見たいなクッション入っているそうです!

冷気ガードもついてて、この寝袋+スキーウエアなら冬の体育館で寝られますね。

さすが200万人都市札幌です!札幌市の対策、大好きです!!

ただし、この寝袋が用意されているのは人口の5.6%分(11万人分)。

避難所に行けば全員にあたるわけではありませんので、基本は自分で用意しましょう。

避難所開設

続いて本格的に避難所設営です。

T(トイレ)K(キッチン)B(ベッド)のB(ベッド)を作っていきます。

まずはテントを張りまして

幕で覆って

中で段ボールベッドの設営をします。

完成するとこんな感じです。

同時に食堂の机と椅子も段ボールベッド同様に設営。

ひたすら段ボール組み立てて積んで、

普段あまり汗をかかない私ですが、汗だくです!

炊き出し

イタリアの避難所のように

美味しいプロの料理をいただくという事で

なんと!

南極料理人の方が作った炊き出しをいただきました!

ゴロゴロ野菜のせんべい汁、おいしかったです。

パッククッキングのご飯の味が袋ごとに何種類かあったようで、キノコごはんの方や豆ご飯の方がいました。

私はなんとホタテの炊き込みご飯!

大当たりでした!

段ボール設営でお腹ぺこぺこだったのでもう少し食べたかったな…。

 

エンジン停止車内滞在演習

エコノミークラス症候群は数時間でかかるそうです。

足を下げて寝るというのは1晩どころか、数時間で血栓ができるそうで

3時間に1度は運動が必要ということでした。

というわけで血栓予防に効果を発揮する弾性ソックスが配られました。

履いて血栓防止しながら夜の暖房なし車内に2時間向かいました。

先ほどの全力装備に寝袋も持参、足元は-20度OKのソレルでホカホカ靴下も履いて向かいました。

狭い車内で乗り合わせのため、寝袋にちゃんと潜れなかったので、体に巻きつけて暖を取ってますが

避難所の床雑魚寝より寒い!!!

これ…普通スキーウエア来てフル装備で車運転しないですよね…。

車こそ雪国は備えてないとキケン!

そう思いました。毛布1枚では凌げない寒さです。

窓からくる冷気ハンパない!

足先フル装備なのにジンジン冷えます。

ちゃんと寝袋に入れれば隙間からの冷えは改善できそうですが、にしても寒いぞ!

ペットと車中泊を考えている方、家の中で飼っているペットは凍えちゃいますよ…。

この日はそんなに冷えてなくて、外気温はー6~-7℃でしたが

それでも寒かったので―20℃だったらもっと違ったでしょうね。

1時間経ったところでおやつの支給がきました。

5年保存食のえいようかん♡

めっちゃ美味しかったです!

雪を用いた足浴による低体温症対処演習

熱湯と雪でお湯をつくってくださいました。この方法なら家庭でも実践できそうですね!

少ないお湯でも、足だけでも清潔にできるのはとてもスッキリしました。

避難所宿泊演習

というわけで本当に寝るときは設営した段ボールベッドでテントの中でした。

もっていった体ふきで全身拭いてから女性ゾーンで就寝でした。

1日目はここまでです!

 

お読みくださりありがとうございました♪

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この記事を書いた人

「楽しい気持ちを備える」をモットーに防災の馴染んだ暮らしを楽しんでいる男の子2人のママ。甘いものが好き♪

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